[Bio-Plex 200システム] 測定時間が異常に長いのですが、何が原因でしょうか？(その2.設定の不具合)

Bio-Plex 200でのサンプルプレートの読み取り時間が長くなる理由としては大きくは以下の場合が考えられます。
(1)装置に不具合のある場合
(2)プロトコール設定に誤りがある場合
(3)アッセイ時の問題によりビーズ量がウェルに少ない場合
ここでは(2)の場合についてご説明します。その他につきましては関連IDをご確認ください。

お使いのアッセイ用の設定が測定しようとする項目と一致していない可能性があります。
1)ビーズ径の設定(磁性ビーズとポリスチレンビーズの設定, DD Gate)が一致していない。
2)測定するビーズの番地(Region)が一致していない。

【確認方法】
測定中であれば、画面上の以下の箇所をご確認ください。

1) Histogram（画面左上）の左下部分に、設定されているDD Gate(ビーズサイズの設定)が表示されています。
ポリスチレンビーズであれば(4335,1000)、磁性ビーズの場合は(5000,25000)となっているか確認してください。

お使いのビーズがどちらかわからない場合は、All GatedとなっているプルダウンをAllにします。
黒いピークが赤色の点線枠内の中央にない場合は、設定が間違っている可能性があります。

2) Bead Map(画面右上)に、測定することを設定された番地（region）が白抜きの楕円で表示されています。
ビーズのシグナルが示されていないRegionがある場合は、外して測定するべきでした。
逆に、白抜きされていないRegionにビーズシグナルが表示されている場合は、その番地と間違って設定されていることを示しています。

【対策】
・そのまま測定を続けるか、測定をいったん中断しプロトコールを修正してから再度測定することも可能です。
・いずれの場合においても、測定が長時間におよぶ可能性があります。
・測定を開始して間もない場合は測定を中断して、再設定後に再測定することをお勧めします。
・特に、HTFシステムではなく、シースボトルを使用している場合にはシース液が枯渇してしまう可能性があります。枯渇するとシステムはエラーを検知して停止してしまうため、自動停止する前にStopボタンで停止し、シース液を補充することをお勧めします。

・なお、Bio-Plex Managerのver.5以降のソフトウェアであれば、そのまま最後まで測定した後にデータをリカバリーすることも可能です。