ウェスタンブロッティングの検出方法によって、考えられる原因が異なります。
・化学発光または発色法の場合
使用されている1次抗体もしくは2次抗体が、分子量スタンダードのバンドと反応してしまったことが予想されます。
ターゲットとなるタンパク質は恐らく fg~pgオーダーと微量なのに対して、分子量スタンダードのタンパク質はugオーダーで泳動されています。このようにターゲットに対して大過剰量あるタンパク質でもあるため、分子量スタンダードのバンドでは非特異的な結合が起きやすい状態にあると言えます。
もし、反応することに問題がある場合には、分子量スタンダードのレーンを切り離してから、抗原抗体反応を行ってください。
・蛍光法の場合
標識してある色素のもつ蛍光によって、Dualスタンダードのバンドは蛍光で検出されます。
各バンドの励起条件は次のようになりますので、ターゲットの検出に適したアプライ量で泳動してください。
青色のバンド: 635 nm レーザーまたは赤色 LED にて検出可能
赤色のバンド: 532 nm レーザーまたは緑の LED にて検出可能(デュアルエクストラの2kバンドは除く)
・化学蛍光法の場合
化学蛍光(例:Pierce Western Blotting Substrate Plus)により、430nm付近の励起光で蛍光検出されているなら、赤色の色素が持つ自家蛍光によって、75kと25kのバンドは検出されます。
[プレシジョンPlusスタンダード] [プレシジョンPlusスタンダード] 蛍光検出のためにはどのような条件で撮影すればよいですか? |