GS-900 Calibrated Densitometerに関する質問集
GS-900 は GS-800 の後継機種であり、次のような点が改良されています。
1) キャリブレーションを行うタイミング
GS-800 は初回撮影時にキャリブレーションを行うと、その後90分間はそのデータを利用する(再キャリブレーションしない)デフォルト設定となっていましたが、GS-900では撮影する前に必ず毎回キャリブレーションを行うようになりました。
2) 階調数
GS-800 は12bitでしたが、GS-900 では16bitとなりました。
3) 吸光度レンジ
GS-800 は 0-3.0 OD(透過モード)、0-2.0 OD(反射モード) でしたが、GS-900では 0-3.4 OD(透過モード)、0-2.7 OD(反射モード)となりました。
4) 読み取りサイズ
GS-800 は 29.0cmx39.0cm(透過モード)、29.0cmx40.0cm(反射モード)でしたが、GS-900 では 29.0cmx33.0cm(透過・反射モード) となりました。
5) キャリブレーション性能
GS-900の方がキャリブレーションのデータポイント数が多くなり、キャリブレーション精度が向上しました。
6) バックグラウンドの均一性
GS-900ではバックグラウンドの均一性を高めるための補正を実施するようになりました (Flat Fielding)。
7) 光源ランプの変更
光源ランプとしてGS-800は蛍光灯を使用していましたが、GS-900は白色LEDとなりました。
5) 制御ソフトウェア
本体を制御するソフトウェアが Quantity One から ImageLab に変更され、より直感的な操作で使用できるようになりました。
なお、GS-900がGS-800と同等のゲル撮影が可能であることは、Bulletin 6387 で紹介されています。
https://www.bio-rad.com/webroot/web/pdf/lsr/literature/Bulletin_6387.pdf