[TC20 全自動セルカウンター] カウント結果が正確でありません。再現性がよくありません。

TC20でのカウント結果が血球計算盤での結果と異なる、カウント結果の再現性がよくありません、などの場合、まずは下記 1) の手順でTC20の画像をご確認ください。
画像に異常がある（ひとつの細胞の上に複数の丸が付いている、丸が付いていない細胞がある、など）場合は、下記 2) の方法で改善されないかご検討をお願い致します。
改善されない場合は、バイオ・ラッドまでご相談ください。

1) 画像の確認

以下のサイトより TC20 Data Analyzer というソフトウェア（無料）をご入手ください。
https://www.bio-rad.com/ja-jp/product/tc20-automated-cell-counter
上記ページの "Download" タブから、ダウンロードできます。
（※ ダウンロードするためには、弊社HP (https://www.bio-rad.com/) にてユーザー登録とログインをして頂く必要があります。）

TC20 Data Analyzer のご使用方法は、マニュアルの21ページ以降をご参照ください。
https://www.bio-rad.com/webroot/web/pdf/lsr/japan/japanese/literature/M10470_1210B_TC20_InstructionManual.pdf

TC20から画像をエクスポートする場合は、本体にUSBメモリを挿し、
　カウントを実行。
　カウント完了後の画面の、右下のメニューで、上下矢印キーで Export image を表示して、Enter。とします。
もしくは、Home画面 > Options > Autosave/Sample name から、Autosave を Enabled にすることで、カウントする毎にUSBメモリに自動的に画像が保存されます。

TC20からエクスポートした画像（JPEG形式）を、上記のソフトで開きますと、画像中のカウントされた細胞の上に丸（アノテーション）が表示されます。
目的の細胞が正しく認識されていない場合、一般的な対処方法は以下②の通りです。

2) 画像中の細胞が正しく認識されていない場合の対処方法

2-1) 細胞の生死判定を行う場合は、弊社のTC20専用のトリパンブルーをご使用ください。他社製のトリパンブルーを用いると、カウント結果（総細胞数、生細胞数）が不正確になることがあります。
弊社のトリパンブルーは下記の通りです。
　1450013　Trypan Blue(150サンプル, 1.5mL x 1)
　1450021　Trypan Blue(750サンプル, 1.5mL x 5)
　1450022　Trypan Blue(1500サンプル, 1.5mL x 10)

2-2) TC20がカウント可能な細胞のサイズは、6 - 50 um です。細胞のサイズがこの範囲より小さい、もしくは大きいことがないか、ご確認ください。
2-3) TC20がカウント可能な細胞密度は、5 x 10^4 - 1 x 10^7 cells/ml です。細胞の密度がこの範囲より低い、もしくは高いことがないか、ご確認ください。
2-4) 細胞の凝集塊があると、カウントが不正確になることがあります。凝集塊がある場合は、可能な限りよく塊りをほぐしてから、カウントを行ってください。
2-5) TC20は、画像中の丸い細胞を細胞として認識するため、形がいびつな細胞はカウントできないことがあります。形がいびつな細胞が多い場合は、細胞を容器から剥離する際のトリプシン処理時間を長くするなど、なるべく細胞が丸くなるよう、条件検討をしてみてください。
2-6) 画像中に細胞以外のゴミが映っていると、それを細胞と誤認識してカウント結果が不正確になることがあります。ゴミを可能な限り除いてから、カウントしてみてください。接着培養している場合、細胞を剥離する前にPBSなどで洗浄すると、ゴミが少なくなります。