DC プロテインアッセイ (Lowry法)に関する質問集

質問 ID: 844

[DC プロテインアッセイ(Lowry法)] 英文マニュアルにはスタンダードアッセイしか載っていませんが、マイクロアッセイはできませんか?

回答

マイクロアッセイも行うことができます。
方法は以下のとおりです。

1) 1ml のA 試薬に対してS 試薬20ul を加え、A’試薬を作成します。
サンプルに界面活性剤が含まれていない場合は、S試薬の混合を省略してA 試薬を使用することも可能です。
このA’試薬は、1週間保存が可能です。
沈殿が生じた場合は、溶液を温め、ボルテックスにより溶解してください。
ピペッティングによる攪拌はしないようにしてください。チップに結晶がついてしまい、試薬の濃度が変わってしまう可能性があります。

2) 5-250ug/ml の間で、3-5段階のタンパク質濃度のスタンダードを用意します。
正確な値を得るために、スタンダードを調製するバッファーはサンプルと同じものを使用してください。
検量線は測定を行う度に作成する必要があります。

3) 清潔で乾燥したテストチューブに、スタンダードまたはサンプル200ulを入れます。

4) A’試薬(またはA 試薬)100ulを加えて、ボルテックスなどでよく混ぜます。

5) B 試薬800ulを加えて、直ちにボルテックスしてよく混ぜます。

6) 15分後に750nm で吸光度を測定します。呈色は少なくとも1時間は安定です。
750nm 以外の波長を使用する場合は、マニュアルのトラブルシューティングガイドをご参照ください。

テストチューブの代わりにマイクロプレートを用いる場合は、次のような量比で混合するようにしてください。
 サンプル量: 20ul
 A’試薬  : 10ul
 B試薬   : 80ul
マイクロプレートリーダーのミキシング機能を利用してよく混合し、15分放置した後に750nmでの吸光度を測定してください。