このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

一般的にSDS-PAGEで使用されている電気泳動方法として、1970年にLaemmliによって提唱された「Laemmli系電気泳動」があります。最初に発表されたときから40年経った今でも、電気泳動法のスタンダードとして広く知られ、各種研究で用いられています。

弊社では2010年2月から、レディーゲルJなど従来のLaemmli系のゲルと比べて、次のような新しい特長をもつプレキャストゲル「ミニプロティアン TGXゲル」の販売を開始しました。

  • 保存期間が長い(製造後1年間)
  • 電気泳動が早い(200V定電圧で約30分)
  • ブロッティング効率が高い

ミニプロティアンTGXゲルは標準的なTris/Glycine系バッファーを使用するゲルでありながら、その保存安定性を高めるようにデザインされたゲルです。 今までは製造後数ヶ月で使用に適さなくなってしまっていたプレキャストゲルですが、製造後1年間の使用が保証されたこのゲルは、実験者にとって無駄なく、より使い勝手の良いゲルといえます。