このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

リコンビナントタンパク質の精製~確認をどのようにして行っていますか?
現在もっとも多く用いられている方法は、Hisなどのタグをつけてアフィニティクロマトグラフィーで分離 → フラクションを電気泳動 → ゲルを固定 → 染色 → 脱色 → 画像撮影 → 解析ソフトでバンド検出 → 純度計算という手法です。この作業は最短で数時間、場合によっては1日がかりとなることもあります。
精製確認までの時間を短縮するべく、バイオ・ラッドでは最新テクノロジーを組み合わせて精製から純度計算までを最短2時間で行えるワークフローを完成させました。

ここで紹介する技術資料(Technical note 6001)では、アフィニティ精製を30分で行うことができる装置 Profiniaタンパク質精製システムを用いてリコンビナントタンパク質を精製しSDS-PAGEを行った後、検出から解析までの所要時間を、従来の方法と 染色不要でタンパク質を検出できるStain-Free ゲルを使用した方法で比較しています(Stain-Free ゲルについてはリンク先のバックナンバーにも記載があります)。所要時間の比較をTable.1にまとめました。

検出方法の違いによる、検出までの所要時間

SFbultable.png

次にStain-Free ゲルと次世代ゲル撮影装置Gel Doc EZを使用して、SDS-PAGE後わずか5分で画像を取得しています。さらにGel Doc EZ付属のImageLabソフトウェアを用いてバンドを自動解析し、デンシトグラム(Fig.1参照)から目的タンパク質の純度を数値化しています。

Gel Doc EZで解析した精製画分のデンシトグラム

SFbulfig.png

今回のワークフローではアフィニティ精製からバンド検出、純度算出までを2時間で完了することができました。これまでの精製実験のボトルネックであったゲルの染色~脱色の時間を大幅に短縮する新しいワークフローをぜひ一度、ご覧ください