このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

 ウェスタンブロットからのタンパク質の発現を確認する手法としては化学発光が最も多く用いられています。
これらの系は着目しているタンパク質が1種類のときは非常によい手法です。しかし同時に複数のタンパク質の発現を確認したい場合はリプローブなどの処理が必要となり、この作業により定量性に影響がでることがあります。

 そのため最近では、複数のターゲット検出を行う場合に蛍光を用いたタンパク検出法を利用する研究者が増えています。
蛍光検出の場合、蛍光波長の異なるプローブを使えば1枚のメンブレン上で同時に複数のタンパク質を検出することができます。化学発光に比べて、蛍光検出は定量性が高い、シグナルが安定、操作が簡単、近接したバンドも識別可能といった長所があります。その利点を利用し、リン酸化により活性されたキナーゼ(Akt1)と非活性状態のキナーゼを区別しながら同時検出した例もあります。

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活性/非活性状態のAkt1の同時検出

サンプルに異なる蛍光色素で標識したAkt1とpAkt1(リン酸化Akt1)の抗体を同時に反応させて撮影した。
無刺激のNIH/3T3 細胞(Lane1)にはpAktのバンドは無く、PDGF刺激を与えた細胞(Lane2)には2本のバンドが検出されている。

 メンブレン上で蛍光検出を行う場合に、従来はメンブレンの自家蛍光が問題となっていました。そこでバイオラッドは自家蛍光の少ない低蛍光メンブレンを新たにラインナップに加えました。製品紹介のページは近日公開予定です。

 またマルチ蛍光検出を行うために必要な、複数の光源を搭載した撮影装置はこれまで非常に高価でした。そこで複数の光源を搭載しながら価格を抑えた新しい撮影装置ChemiDoc MPを開発いたしました。ChemiDoc MPは最大3色のマルチ蛍光検出が可能なだけでなく、もちろん従来の化学発光やEtBr染色のアガロースゲルも高感度で検出可能です。

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