このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

タンパク質をメンブレン上に転写する技術は、これまで長い歴史がありますが、技術の根本はそれほど変わってはいません。タンパク質を電気的に転写するためには、主に、タンク式とセミドライ式の二つの手法が使われています。
タンク式ブロッティングはバッファータンクにサンドイッチを沈めるタイプで、幅広い条件が設定できるため、高い効率で転写が可能です。セミドライ式の転写では、ろ紙にバッファーをしみこませて、電極板で直接サンドイッチするため、高速に転写が行える半面、イオン供給量が制限されるため、転写効率にも制限がありました。

トランスブロットTurbo転写システムは、タンク式転写の高い効率と、セミドライ式の簡便さを求めて開発されたシステムです。プレパックされた"転写パック"を用いればバッファーやメンブレンの調製の手間も必要なく、転写時間は3-10分で完了します。

今回紹介する技術資料では、そうした様々な手法による転写効率について、組換えタンパク質と細胞抽出液を用い、総タンパク質検出(蛍光検出)および免疫ウェスタン検出(化学発光検出)で評価しました。
下記はそれらの検討結果のひとつで、HeLa細胞抽出液中のミオシンタンパク質(200kDa)の免疫ウェスタン検出の画像です。赤枠で記したトランスブロットTurboシステムでの転写には、"HIGH MW"プロトコール(1.3A, 25V, 10分間)を用いています。タンパク質の転写効率には、タンパク質固有の分子量や電荷など複数の要因が影響しており、一般的には高分子ほど転写効率が低下する傾向にありますが、トランスブロットTurboシステムは、タンク式ブロッティング(30V定電圧)のオーバーナイト転写よりも高い転写効率でした。それぞれの転写方法における条件など詳しい情報はリンク先の資料をご確認ください。

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