このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

 ウェスタンブロッティングは幅広い分野で実施されている基礎的実験方法ではありますが、バンドの検出結果をみてがっかりしてしまうこともしばしばあるようです。このような場合、泳動や転写がうまくいっているのかを実験途中にチェックしておけば、トラブルの未然の防止や発見に役立つと考えられます。

染色のいらないTGX Stain Freeゲルをウェスタンブロッティングに用いれば、泳動後のゲル上でバンドを可視化したり(1つ目のV:Visualization)、転写後のメンブレン上で転写状態を確認したり(2つ目の:Verification)を簡単に行えます。また、定量的なウェスタンの場合には、実験誤差の補正(3つ目のV:Verification)を総タンパク質検出によって簡便で正確に行うことができます。

今回ご紹介する技術資料では、このようなV3ワークフローの全体の流れをご紹介しています。また、実際にデータ補正方法の比較も行って、Stain Free総タンパク質検出による補正結果がハウスキーピングタンパク質(GAPDH)と同等のものであり、簡便に正確なデータ補正結果が得られることを示しています。

クリックでPDFを開く クリックでPDFを開く
蛍光標識抗体を用いた蛍光マルチウェスタンの結果

 赤 :ターゲットのMCM7のバンド
 緑 :ハウスキーピングタンパク質のGAPDHのバンド
 青 :Stain Free 総タンパク質検出
Stain Free総タンパク質検出とハウスキーピングタンパク質(GAPDH) によるデータ補正の比較
Stain Free 総タンパク質検出とGAPDHのどちらを用いた場合も期待値 0.80 に近い補正結果となっています。
  グレー:ガンマ線未処理群   
オレンジ色 :ガンマ線照射群
  赤線 :ガンマ線照射によって減少すると期待されるMCM7の発現レベル(0.80 倍)
タンパク質電気泳動・ウェスタンブロット関連のバックナンバー

ウェスタンブロッティング関連(転写・検出)

電気泳動サンプル調製

電気泳動全般・ステインフリーゲル

その他のTechnical Brief のバックナンバー