このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

タンパク濃度の測定を行うキットとして、Bio-Radでは以下の4種類のアッセイキットをご提供していますが、サンプルの種類によってタンパク濃度の測定に向き不向きがあります。

  1. Quick Startプロテインアッセイ (Bradford法)
  2. プロテインアッセイ(Bradford法)
  3. DCプロテインアッセイ(Lowry法)
  4. RC DC プロテインアッセイ(Lowry法)

Bradford法では、還元剤の影響を受けにくいため還元剤を含むサンプルの測定に使用可能ですが、界面活性剤やアルカリ試薬を含むサンプルの測定には不適切です。逆にLowry法は、界面活性剤やアルカリ試薬を含むサンプルの測定は可能ですが、還元剤を含むサンプルの測定には向きません。

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*   Nonidet P?40 >0.25%, Triton C-100 >0.05%, Tween 20 >0.01%, SDS >0.025%
** DTT >1 mM, EDTA >1 mM

皆さんの中には、プロテインアッセイ試薬の原理の違いや特性に対して特に注意を払わず、冷蔵庫に入っていたキットをそのまま使用して、バッファーのみで発色した、あるいは高濃度のサンプルでも発色しないという経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、これらプロテインアッセイキットの使い分けを行う上で参考となる各プロテインアッセイ試薬の測定原理や特性、リファレンス文献、測定方法、更に測定に影響を与える共存許容試薬濃度を記載した技術資料を紹介します。