このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

バイオ医薬品に残存したHCPは予期せぬ副作用の原因となる可能性があるので、HCPの混入は最小限に抑える必要があります。 一般にHCP混入の有無は、HCPに対するポリクローナル抗体を用いたELISA法などで評価されます。ここで使用される抗HCP抗体は、幅広いHCPを検出できる必要があるので、あらかじめ十分にその反応性を評価したものである必要があります。

このような抗体の評価方法として、二次元電気泳動(2D-PAGE)/ウェスタンブロッティングが有用だと言われています。なぜなら2D-PAGEではHCPサンプルを数百~数千ものスポットとして分離することができ、抗HCP抗体によるウェスタンブロッティングによって、どの程度のスポットが抗HCP抗体で認識されているかマッチング率を確認できるからです。しかし、2D-PAGEは手間もかかり、再現性よく行うためには経験を必要とするなどの技術的な問題もありました。

今回ご紹介する2-D ウェスタンワークフローでは、バイオ・ラッドの機器で2D-PAGE~転写を実施し、SYPRO Ruby Blot Stain によるメンブレンの総タンパク質染色結果と、化学発光による検出結果をPDQuestで比較することによって、抗HCP抗体のマッチング率を高感度に算出する方法が紹介されています。このような2-Dウェスタンワークフローは、ELISA法によるバイオ医薬品のHCPスクリーニング検査において、より良い抗HCP抗体の選択にあたって有用な情報につながると考えられます。

2-D ウェスタンワークフロー
PrecisionAb BioRadiations PrecisionAb BioRadiations

SYPRO Ruby 総タンパク質染色(青)抗原抗体反応による化学発光の検出結果(赤)を重ね合わせたイメージ

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