このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

 テロメアは、真核生物の染色体末端を保護する特異的反復配列からなる重要な構造です。そのテロメア長はRNAやタンパクからなる複合体であるテロメラーゼによって調節されています。近年、細胞老化や癌治療研究においてテロメア長やテロメラーゼ活性は注目を浴びています。

現在、最も主流なテロメラーゼ活性測定法は、アイソトープラベルを用いたポリアクリルアミドゲルによる電気泳動とゲル撮影による反復配列検出法ですが、この方法ではアイソトープを用いることや、制限酵素処理あるいはPCRによるテロメア断片の調製、ゲルによる分離・撮影と煩雑かつ時間がかかることなど様々な問題点があります。

そこで、今回はEvaGreen蛍光色素を用いたQX200デジタルPCRによる高感度テロメラーゼ活性測定法をご紹介します。この方法を用いることで、293T細胞1個が持つテロメラーゼ活性を1Uと定義した場合に、患者AおよびB由来の125個分の細胞中に存在する、それぞれ0.315および0.043Uといった非常に低いテロメラーゼ活性についても測定を行うことが出来ました(下図)。

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 EvaGreen蛍光色素を用いたQX200デジタルPCRによる高感度テロメラーゼ活性測定法により、これまでのアイソトープを用いた方法よりもハイスループットで、より高感度のアッセイができることが示されています。

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