このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

免疫沈降は目的タンパク質を効率的に濃縮したり、特定のタンパク質と反応する物質を獲得したりする場合に用いる手法です。以前は抗体をAgarose Beadsに結合させて遠心分離により目的タンパク質を回収していました。しかし最近はより操作が簡便となるMagnetic Beadsが使用されています。Magnetic Beadsは磁力によりビーズを回収することができるため遠心分離を用いる手法に比べて操作時間が短く、バックグラウンドも低いといわれています。Bio-Radでは新しい磁性ビーズにProtein AやProtein Gを結合させたSureBeadsという免疫沈降用のビーズを開発しました。

今回ご紹介するBulletin6594ではSureBeadsとAgarose Beads(他社製品)を使ってHeLa細胞中にある発現量の少ないNQO1タンパク質の免疫沈降を行い、ウェスタンブロッティングでその収量を比較しています。

Fig.1にあるように、SureBeadsは使用抗体量がAgarose Beadsの1/4以下でも同等以上の収量を得ることができました。抗体量使用を考えると経済的にもメリットがあるといえます。

SureBeads

SureBeadsは工夫を凝らしたRackを使用することで操作時間を節約することが可能です。SureBeads Rackは、サンプルチューブをセットしたまま、磁石の抜き差しや洗浄操作を行うことができるので、よりスムーズに実験操作を行うことができます。操作の様子を以下のサイト(外部サイト)から見ることができます。

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