このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

抗体はウェスタンブロッティング、ELISA、フローサイトメトリー、免疫組織化学など様々な用途で用いられ、今日では必要不可欠な研究ツールとなっています。新規に抗体を使用する研究者は、メーカーの提供するデータシートを参考にしたり、関連する論文で使用されている抗体を参考にしたりして、抗体の購入先を検討されていると思います。
しかし、一般に抗体メーカーの中には、品質評価に過剰発現タンパク質を用いているような例もあるようですが、十分なデータを開示していないことが多く、詳細が分からないこともあります。
また、論文での使用例がある抗体だからといって信頼できるとは限らず、より品質の高い抗体が後から発売されていることもあります。それにも関わらず、先に論文での使用例が広く知れわたった抗体の方がいまだによく使用されているという例も多くあるようです。

そこで、バイオ・ラッドでは、PrecisionAb™プレシジョンエービー抗体というウェスタンブロッティングに特化した抗体シリーズの発売を開始いたしました(2016年12月)。PrecisionAb™抗体には、次のような従来の抗体にはない特長があります。

  • 品質に定評のあるバイオ・ラッド(旧AbD)の抗体から、ウェスタンブロッティングに最適な抗体のみをピックアップ
  • 品質チェック(QC)もウェスタンブロッティングに特化する代わりに、従来よりも厳しいQC※を実施
  • 通常容量製品の他にも、トライアルキットもご用意
  • 各抗体には、QCで用いたコントロールライセート(1本)が付属

※細胞ライセートを用いたウェスタンブロッティングを最大で12種類の細胞株に対して実施

今回紹介いたしますBioradiationsの記事では、従来の抗体の問題点とPrecisionAb™抗体という新たな取り組みを始めるのに至った経緯について述べられています。どのメーカーの抗体を用いればよいか分からないという研究者の方にとっても、ご参考いただける内容となっております。

PrecisionAb™ BioRadiations

プレシジョンAb抗体の反応性評価結果の例
A:非特異的結合があり、S/N比も低いことからバリデーションでFailした例
B:バリデーションでPassした例(反応性の弱い(または反応しない)細胞株の情報も開示しています)

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