このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

リアルタイムPCR装置を用いたProtein Thermal Shift Assay では、迅速かつ簡単に、タンパク質の安定性の高いバッファー条件の最適化を行うことができます。また、このProtein Thermal Shift Assayでは、従来の円偏光二色性(circular dicroism)を利用する測定法よりも、多数のサンプルと多くのバッファー条件を検討することができます。

今回ご紹介する資料では、Aspergillus oryzaeのβ-ガラクトシダーゼを例に、Thermal Shift Assay によるTris Bufferの最適化の検討を行いました。

バイオ・ラッドのCFXリアルタイムPCRシステムと、SYPRO Orange蛍光色素を使うことで、シンプルなプロトコールでタンパク質の温度安定性を評価できます。SYPRO Orangeは、タンパク質の変性した疎水領域に結合することにより、構造の不安定化したタンパク質の存在を示します。

本資料では、まずpHの違いによる温度安定性を検討し、さらにpHと塩濃度の条件を振った実験を行っています。CFX Maestroソフトウェアでの具体的な設定手順とともに紹介しています。
アッセイに必要な試薬のリストなど、詳しい情報はBioRadiationsウェブサイトないしPDFファイルをご参照ください。

バッファーのpHおよび塩濃度と、融解温度(Melt temperature)の関係
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