このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

ゲルろ過クロマトグラフィー(Size Exclusion Chromatography, 以下SEC)は、分子の大きさに応じて樹脂の内部に浸透する深さの違いを利用し、分子の大きいものから小さい順に溶出します。そのため、SECは分画、精製分離だけでなく、分子量の推定にも使用されています。

一般的なクロマトグラフィーでは、pHや塩濃度、流速などを変更して精製条件を検討する必要がありますが、SECではカラムを長くすることで分離を向上することができます。今回紹介する技術資料は中圧用SECカラムENrich™ SEC 650カラムを1本使用する場合と2本連結した時におけるγ-グロブリン凝集体の分離状況を比較しました。

ENrich™ SEC 650カラム1本の時にはγ-グロブリンの凝集体のピーク(矢印)はチオグロブリンのピークと重なっていますが(図1、中段、下段)、2本連結した場合は、チオグロブリンとγ-グロブリンの間にピークが存在し、分離されました (図1 上段、表 1)。このように、ゲルろ過カラムを連結するだけで、簡単に分離能を向上することができます。

注意) ENrich™ SEC 650カラムはマニュアルに準じた方法でご使用ください。また、カラムを2本接続すると背圧が高くなりますので、カラム耐圧を超えないように流速の調整を必要とする場合があります。

図1.ENrich™SEC 650カラム1本と2本連結した時のクロマトグラムの比較
γ-グロブリンとγ-グロブリン凝集体の分解度
今回の記事の関連情報
今回ご紹介した技術資料 (Bulletin 7170 ) はこちらから(英文PDFファイル)ご覧いただけます。
SEC Column Length Effect on Separation and Resolution
NENrich™SECカラムの製品の資料はこちら
NENrich™High-Resolution Protein Purification Columns Product Information Sheet
製品紹介サイト
ENrich™ SECカラムの製品の製品紹介ページ
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