基本的にマイクロプレートリーダーからマイクロプレートマネージャー(MPM)を使用しない状態でのデータ転送は弊社ではサポートしておりません。
ただしWindows98-XPでは本来マイクロプレートマネージャー(MPM)が受け取るデータをハイパーターミナルというソフトを使用して受け取ることが可能のようです。
参考までに下記に方法を記載いたしますが、ハイパーターミナルを用いたデータに関する不具合は弊社では保証いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
なおMacintoshに関してはデータ転送に関する情報を持ち合わせておりません。
(参考)
測定したデータをPCへ転送する方法
1) モデル680マイクロプレートリーダーとパソコンを専用ケーブル(168-1005 モデル680用PCケーブル)で接続します。この時点では通信はおこないません。
2) モデル680マイクロプレートリーダーで測定を行います。レポートのプリントアウトを設定している場合はプリントアウトの終了を待ちます。
3) Windowsのスタートメニューのプログラムからアクセサリーを選択して ハイパーターミナル を立ち上げます。
4) 接続の設定 画面で名前を設定し、OKをクリックします。
5) 接続の設定 画面でケーブルを接続しているCOMポートを選択し、OKをクリックします。
6) COM1のプロパティ で下記の設定を行い、OKをクリックします。
・ビット/秒:9600
・データビット:8
・パリティ:なし
・ストップビット:1
・フロー制御:ハードウェア
7) ファイルメニューから プロパティを選択します。
8) 設定 タブを選択して、ASCII設定をクリックします。
9) ASCII設定画面において下記の設定を行い、OKをクリックします。
・ASCIIの送信:行末に改行文字を付ける と ローカルエコー をチェックします。
・ASCIIの受信:受信データに改行文字を付ける と 右端で折り返す をチェックします。
・プロパティ画面でもOKをクリックして設定を終了します。
10) 転送メニューのテキストのキャプチャを選択して、保存するファイル名を選択し、開始をクリックします。
11) ハイパーターミナル画面に eia.reader aq と入力し、Enterキーを押します。この時点でモデル680マイクロプレートリーダーのディスプレイが Remote mode になっていることを確認します。
12) 次に eia.reader rt と入力し、Enterキーを押すとデータが取り込まれます。
13) ハイパーターミナル画面上にデータが表示されたら、転送メニューの テキストのキャプチャ を選択して、 停止 をクリックすると、取り込んだデータが指定した場所にテキストファイルで保存されます。
14) モデル680リーダーの Remote mode を解除するには Start/Stopボタンを押すか、ハイパーターミナル画面で eia.reader rl というコマンドを入力してEnterキーを押してください。
リーダー内蔵メモリーに保存したデータをPCへ転送する方法
*この方法はFarmware version 1.62以上に対応しています。それ以前のFarmware versionには対応していません。
1) モデル680マイクロプレートリーダーとパソコンを専用ケーブル(168-1005 モデル680用PCケーブル)で接続します。
2) Windowsのスタートメニューのプログラムからアクセサリーを選択してハイパーターミナルを立ち上げます。
3) 接続の設定 画面で名前を設定し、OKをクリックします。
4) 接続の設定 画面でケーブルを接続しているCOMポートを選択し、OKをクリックします。
5) COM1のプロパティで下記の設定を行い、OKをクリックします。
・ビット/秒:9600
・データビット:8
・パリティ:なし
・ストップビット:1
・フロー制御:ハードウェア
6) ファイルメニューから プロパティ を選択します。
7) 設定 タブを選択して、ASCII設定をクリックします。
8) ASCII設定画面において下記の設定を行い、OKをクリックし、プロパティ画面でもOKをクリックして設定を終了します。
ASCIIの送信:行末に改行文字を付ける と ローカルエコー をチェックします。
ASCIIの受信:受信データに改行文字を付ける と 右端で折り返す をチェックします。
9) 転送メニューの テキストのキャプチャ を選択して、保存するファイル名を入力し、開始をクリックします。
10)ハイパーターミナル画面に eia.reader aq と入力し、Enterキーを押します。この時点でモデル680マイクロプレートリーダーのディスプレイが Remote mode になっていることを確認します。
11)次に eia.reader urpd <space><type><space><memory munber><space><data type><space><read number of kinetic> の順番で情報を入力し、Enterを押します。
type:エンドポイント=0、カイネティック=1
memory number:メモリーナンバー(エンドポイント=1~10、カイネティック=1もしくは2)
data type:ヘッダーのみ=0、フルデータ=1
read number of kinetic:カイネティック測定で設定した読み取り回数のうちの1回分のデータ
(10回測定したうちの5回目のデータを表示させたい場合はread number of kinetic=5)
*カイネティック測定の全てのデータを1度に転送させることはできません。
エンドポイントデータの場合はread number of kinetic=0
例1)エンドポイント測定の#4に保存しているデータをフルデータで転送する場合
eia.reader urpd 0 4 1 0 と入力してENTERを押します。
例2)カイネティック測定の#1に保存しているデータ(10回測定)から5回目に測定したデータを転送する場合
eia.reader urpd 1 1 1 5 と入力してENTERを押します。
11)ハイパーターミナル画面上にデータが表示されたら、転送メニューのテキストのキャプチャを選択して、停止をクリックすると、取り込んだデータが指定した場所にテキストファイルで保存されます。
12)モデル680リーダーの Remote mode を解除するにはStart/Stopボタンを押すか、ハイパーターミナル画面でeia.reader rl というコマンドを入力してEnterキーを押してください。