Sample Diluentには、サンプルやStandard中のタンパク質が、メンブレンやプラスチック壁面などに非特異的に吸着されないように様々な成分(Bovine Serum, Bovine IgG)が入っています。
また、Standard Diluentには、Sample Diluentと同じ背景に対して、25%の血清成分を含みます。
このことにより、血清サンプルをSample Diluentで4倍希釈した状態の組成と出来るだけ同じになるようにしています。
もし血清・血漿サンプルを標準プロトコールの4倍希釈よりさらに希釈して測定したい場合は次のようにしてください。
例として8倍希釈で測定する場合を示します。
・血清・血漿サンプルについては、まず、Sample Diluentで4倍希釈します(サンプル1に対して、Sample Diluent 3の割合で混合)。さらに、それをStandard Diluentで2倍希釈します。
・Standardの希釈には、Standard DiluentとSample Diluentを等量混ぜたもの(血清成分を12.5%含む)で、調製してください。Backgroundにも同じものをご用意ください。
なお、パネルによっては、Serum-Based Diluentと呼ばれるものが付属していますが、これはStandard Diluentと同じ組成です。
サンプルの希釈率が高い、ICAM-1やVCAM-1、Adiponectionなどの測定に用います。希釈率が高いため、サンプルからの持ち込みによる濃度の影響を考慮せず、同じものをStandardの調製に用います。
詳細については、各アッセイキットのInstrcution Manualを参照して下さい。