ChemiDoc XRS (Plus)/QuantityOneに関する質問集
以下の理由が考えられます。
1)トランスフォーム=コントラスト調整の最適化が行われていない。
2)レンズの絞り(IRIS設定)が絞られすぎている。
3)撮影モードが異なっている。
4)取り込み時間(Expose time)が短い。
5)光源が照射されていない。(可視・蛍光サンプルのみ)
6)サンプルの発光が終わっている。(化学発光の場合のみ)
7)適切でないフィルターが装備されている。
8)蛍光フィルターが劣化している。
9)カメラの故障。
対処法
1)表示されているダイナミックレンジの問題で、シグナルが見えないだけの可能性があります。
Quick Guide にあるトランスフォームのボタンをクリックしてコントラスト調整画面を表示させてから、Auto-scaleをクリックして色調を補正します。
2)レンズの絞りを最適化する必要があります。
・蛍光・可視撮影時
撮影に使用する光源を点灯させます。
Live/Focus のボタンを押してPreview画面を表示させます。
コントロール画面のIRISのOPENボタンを押し続け絞りを開きます。
Preview画面に画像が表示されたらボタンを放します。
・化学発光撮影時
コントロール画面のIRISのOPENボタンを30秒間(ChemiDocXRS Plusの場合はIRISの値が100になるまで)押し続けます。
そのままPreviewせずに撮影します。
3)撮影モードが異なっている場合があります。化学発光の場合はStep IのSelect Application がChemi Hi Sensitivity もしくはUltra Chemi になっていることを確認してください。
4)蛍光・可視の場合は数秒、化学発光の場合は数分露光し様子をみます。
5)ChemiDoc, GelDoc 本体のコントロールパネルの TransUVが点滅していないことを確認してください。
点滅していた場合、正面の扉か引き出し式トランスイルミネーターの扉が完全に閉まりきっていない可能性があります。扉を完全に閉めなおしてください。
閉めなおしてもランプの点滅がとまらない場合は、ドアセンサーの故障が考えられます。その場合修理が必要です。
6)サンプルの濃度が濃すぎると撮影までに発光が終わってしまう場合があります。目的のバンド(スポット)の中心が白抜けし、周辺部しか検出されていない場合は、このケースが考えられます。この場合ブロッティングからやり直す必要があります。
7)フィルターポジションが正しいことを確認します。
・化学発光撮影時
蛍光フィルターを使用している可能性があります。スライドバーの位置を確認し、フィルター位置が化学発光(フィルターなし)になっていることを確認してください。
・蛍光サンプル撮影時
スライドバーの位置を確認し、使用しているフィルターが適切なものかどうか確認してください。
8)蛍光フィルターが劣化していると感度が落ちることがあります。フィルターが汚れているようであれば洗浄してください。(関連項目参照)
9)上記のいずれにも当てはまらない場合カメラの故障も考えれます。複数の撮影条件で画像が全く映らない場合は修理が必要です。