[Bio-Plex 200システム] 測定時間が異常に長いのですが、何が原因でしょうか？(その3.アッセイ時の不具合)

Bio-Plex 200でのサンプルプレートの読み取り時間が長くなる理由としては大きくは以下の場合が考えられます。
(1)装置そのものに不具合のある場合
(2)プロトコール設定に誤りがある場合
(3)アッセイ時に問題がある場合
ここでは(3)の場合についてご説明します。その他につきましては関連IDをご確認ください。

(3)アッセイ時の問題により、サンプルウェル内にビーズそのものが少なくなっている場合や、ビーズサスペンションの液量が少ない場合にはプレートの読み取り時間が長くなります。

ウェル内のビーズが少ないケースとしては、以下が考えられます。
・ビーズを分注する際の計算間違いや、ピペットエラー
・バキュームマニフォルドでの吸引洗浄の場合では、吸引圧が強すぎると、ビーズの回収率が悪くなります。
・Handheld Manetic Washerでの磁性洗浄をお使いの場合、ビーズがプレート底面に捕捉されるよう、Washerにセットした後１分以上静置してください。
・サンプルが細胞/組織抽出液の場合、濃度が濃すぎるとこのような問題が起こることがあります。サンプルを希釈して再測定することを検討して下さい。

また、アッセイの最後のステップでは125uLの溶液をウェルに加えてビーズをサスペンドします。この液量が少ない場合には、ニードルが液面に触れないためにビーズサスペンションを吸い上げられないことが起こりえます。（再測定の場合などでは100uLでサスペンドする場合もあります。ニードルの高さの確認も行なってください。）
フィルタープレートをお使いの場合は、溶液を加える前にプレート底面の水滴を十分に除いておくことも忘れないでください。液が残ったままであると、測定中に液が底から抜けてしまう恐れがあります。