ベースラインが安定しない原因として下記のことが考えられます。
1) 平衡化されていない
NGCシステムならびにカラムを十分に平衡化してください。
2) 検出器が安定していない
多波長検出器の場合、少なくとも30分間以上安定化してください。
単波長検出器の場合、少なくとも3分間以上安定化してください。
3) ランプの劣化
ランプの使用時間を確認してください。
室温におけるランプの寿命は下記のとおりです。
タングステンランプ、重水素ランプ 約2000時間
LED UVランプ 約5000時間
低温室等で使用されている場合は、寿命が短くなりますのでご留意ください。
4) 検出器のセルに気泡が混入
100%エタノールを添加することで、気泡を除去してください。
5) 検出器のセルが結露している
検出器のセルと移動相に温度差があると、セルの外側に結露が発生し、ベースラインが変化し続けることがあります。
特に、室温にあるNGCシステムを使用する場合、溶媒は室温に戻してからご使用ください。
6) 電気的な干渉
モーターを有する装置(遠心機、冷蔵庫、冷凍庫など)から、電気的な干渉を受けることがあります。
電源系統が異なるコンセントから電気供給してください。