転写装置の抵抗値が非常に小さかったために、異常な発熱を生じたものと思われます。
次のような点をご確認ください。
１）転写バッファーの組成
転写バッファーの塩濃度が高いなど組成に問題があると、バッファーの抵抗値は小さくなります。
転写バッファーを再調製して通電中の電流値（電圧値）に異常がないかご確認ください。
２）冷却方法
転写バッファーはあらかじめ冷やしたものを使用し、バッファー槽には冷凍したバイオアイスクーリングユニットを入れてください。いったん転写バッファーの温度が上昇すると抵抗が下がるため、さらにバッファー温度が上昇します。転写中は、スターラーでバッファーをよく撹拌し、通電中の電流値（電圧値）に異常がないかを確認して、バッファー温度が上昇しないようにご注意ください
また、アイスクーリングユニットで冷却できるのは1時間程度の転写までです。それ以上の転写を実施する場合には、別の冷却方法も併用してください。