このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。
ProteoMinerテクノロジーとは、タンパク質サンプル調製のための新しい技術です。コンビナトリアルペプチドのリガンドライブラリーが結合したビーズを用いることにより、生体サンプル中のタンパク質含有量の違い(ダイナミックレンジ)を圧縮します。
既存の抗体を使用するタイプのサンプル処理キットは、対象とする生物や除去できるタンパク質分子が限定されていますが、ProteoMiner技術は、生物種を問わず、また特定のタンパク質を対象とせずに、サンプル中の低含有量のタンパク質を濃縮し、多く含まれるものを希釈します。
これまでに血清・血漿をはじめとして、さまざまな事例(1)が報告されています。下記の技術資料(2)では、心筋組織抽出、HeLa細胞抽出液、大腸菌抽出液での適用例を紹介しています。ProteoMinerの再現性に関する論文(3)も参考になさってください。
ご要望にお答えして、ボリュームが少ないサンプルでも適用可能なキットも発売いたしました。