データ収集
(Cell collection)

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統計的に有意な結果を得るために解析時にデータ収集するべき細胞数は、目的細胞のサンプル中の存在比率によって大きく異なります。 ヒト末梢血で全単核細胞の約20%を占めるT細胞などの豊富な細胞型のサンプルの場合は、存在比率が低いNK細胞(約5%)を解析する場合よりも少ない細胞数で染色する必要があります。 下表は、サンプル中の細胞の存在比率がデータ収集された細胞数にどのように影響するかの例を示しています。

表5: 細胞存在比率(Cell Frequency)

Starting Population
サンプル中の総細胞数

存在比率
Frequency

データ収集される細胞数
Number Collected

1,000,000

10%

100,000

1,000,000

1%

10,000

1,000,000

0.1%

1,000

細胞の存在比率に加えて、細胞サブセットを見るために使用されるマーカーの数は、検出される必要がある細胞数に影響し得ます。 同時検出するマーカーが増えると、より多くの細胞が必要となります。 最後に、正しいコントロールを分析して、バラツキの程度を確認し、陽性または陰性を設定することも非常に重要です。 十分なイベントを収集するためのより詳細な情報は、M RoedererのCytometry Part Aの記事(Roederer M (2008). How many events is enough? Are you positive? Cytometry, 73A:384-385)に記載されています。