下記にご紹介するプロトコールは、細胞をフローサイトメーターにかけるための前処理と染色法です。
次のようなプロトコールがあります。
最も単純かつ一般的な染色方法です。生細胞ないし固定化した細胞を、細胞表面抗原に対する標識抗体とインキュベートします。
直接標識した抗体がない場合や、シグナルを増幅したい場合、間接染色法を用いることができます。ターゲットとなる抗原に対する一次抗体を用いて細胞を染色し、一次抗体に対する二次抗体で可視化を行います。
ターゲットとなる抗原が細胞表面に存在しない場合、細胞を固定化した後、細胞膜を壊して透過処理を行って、抗体が細胞内に入るようにする必要があります。抗原は直接あるいは間接的に染色可能です。対象となる抗原と使用する抗体により、最適な方法は様々です。
細胞周期解析におけるDNA量の測定では、固定化処理と細胞核の透過処理が必要です。DNA結合色素(Propidium iodide, PI)による染色と、それに抗体染色を組み合わせるプロトコール、さらにBrdU染色法を紹介します。