基本的にはゲル上のタンパク質量を定量することはできません。
これはあらゆるタンパク質を均一に染色する方法が無いためです。
もし濃度を求めたいタンパク質と同じタンパク質について、既知濃度の精製標品を用意できるのであれば、その精製標品の希釈系列を作り、サンプルと同時に電気泳動して、バンドの染色強度から検量線を作成することで最適な結果を得ることができます。
しかし、ある程度のタンパク量の目安をつけるためであれば、バイオ・ラッド社製スタンダードの内、下記の情報を参考にしていただけます。
【プレシジョンPlusスタンダード(アンステインド)】
10ulアプライした場合下記が含まれます(マニュアルより)。
50kDa 約750ng
20kDa, 100kDa 約150ng
【プレシジョンプラススタンダードプラグ(1プラグあたり)】
10kDa 210ng
15kDa 300ng
20kDa 225ng
25kDa 1200ng
37kDa 330ng
50kDa 1100ng
75kDa 990ng
100kDa 225ng
150kDa 315ng
250kDa 540ng
注)着色済み分子量スタンダード(プレシジョンPlus ブルースタンダードなど)は着色してある色素の影響でタンパク量に応じた染色は行われていないため、タンパク量の概算には使用できません。