泳動バッファーの組成や濃度、温度などに原因がある可能性があるので、以下の項目をご確認ください。
1) 泳動バッファーの再利用を行っていないか確認してください。バッファーは、毎回新しいバッファーをご使用ください。
2) 泳動バッファーの組成の間違いがないかどうかを確認してください。
3) 泳動バッファーの量を確認してください。バッファーの量は2L-2.2Lの範囲です。
4) 泳動バッファーの濃度を確認してください。通常0.5xTBEもしくは1.0xTAEで使用されます。
5) 泳動バッファーの温度を確認してください。通常14℃で泳動しますが、可能であれば泳動槽内に温度計を沈め、その温度もチェックしてみてください。温度が高い場合は、チューブが折れている、あるいはチラー内でバッファーが凍結し、バッファーの循環がうまく入っていない可能性があります。
以上の項目に問題が無い場合で、以下の目安となる電流値範囲を上回る場合はご連絡ください。
A) 1.0x TAE (at 14℃)
2V/cmの場合: 75-90mA
3V/cmの場合: 115-130mA
6V/cmの場合: 260-275mA
9V/cmの場合: 380-410mA
B) 0.5x TBE (at 14℃)
2V/cmの場合: 30-45mA
3V/cmの場合: 50-65mA
6V/cmの場合: 115-135mA
9V/cmの場合: 190-210mA