質問 ID:1951
[iQ5シリーズ] ウェル間の蛍光強度の補正方法を教えてください。
回答
一般的にCCDカメラを利用したリアルタイムPCRシステムの場合、各ウェルとCCD間の距離が異なるためウェル間の蛍光強度を補正する必要があります。
iQ5システムでは、Well Factor収集という作業を行うことでウェル間の蛍光強度の補正を行います。
Well Factor収集方法には2種類あり、それぞれPersistent Well Factor法とExperimental Plate法と呼んでいます。

Persistent Well Factor法は、30日に1度(iQ5 version 2.1からは90日に1度)、Well Factor Plateを測定することでウェル間の蛍光強度の補正データを収集し、その補正データで各実験での蛍光強度を補正します。
Well Factor Plateは弊社より提供していますExternal Well Factor Solutionを10倍希釈して、96ウェルに分注して作製します。

Experimental Plate法は、弊社のiQ SYBR Green SupermixやTaqManプローブ(すべてのウェルが均一濃度)を利用する場合に使用できる方法です。
PCRを実行する前に、実験プレートで蛍光強度を測定して補正データを収集し、その補正データでその後のPCRでの蛍光強度を補正します。
iQ SYBR Green Supermixには最終濃度10nMになるようにFITCが添加されているので、それにより補正データを収集することが可能となっています。

なおExternal Well Factor Solutionの請求についてはお問い合わせください。