Fusion-Tag System(eXact)に関する質問集

質問 ID: 2243

[Profinity eXact] Ruanらの論文情報とバイオ・ラッドの採用しているSubtilisin認識部位のが異なってますが何故でしょうか?また、9アミノ酸の配列(EEDKLFKAL) はどのように結合・切断にかかわっているのでしょうか?

回答

バイオ・ラッドでさらに改良を加え、より良い別の配列を用いています。

Profinity eXactタグの認識部位は2つのドメインから成り立っています。一つはEEDKLFKAL配列で、FKAL配列よりも10倍高い親和性でProfinity eXact樹脂に結合します(EEDKLFKALのKd=1uM, FKAL配列のKd=10uM)。

もう一つのドメインは8kDaのProfinity eXactタグ全体です。このタグ配列はリガンドとなるSubtilisinに対する親和性が4オーダーも高く、しっかりとかつ正確にSubtilisinの反応中心に切断部位が配位するようデザインされています。結果、eXactタグ全体とSubtilisinの親和性は非常に高いものとなっています(Kd<100pM)。
Ruanらの論文にあるFKAM配列はSubtilisin変異体の一つでFKALと似た切断カイネティクスを持っています。

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