ご使用にあたって、次のような点をご確認ください。
1) サンプルテンプレートのネジの締め付け
４つのネジを対角線上の順番に締め付けます。さらに吸引しながらネジを締め付けて緩みがないようにします。ネジが緩すぎるとクロスコンタミネーションの可能性が、きつすぎるとメンブレンを傷つける可能性があります。
2) 吸引は必要な時間だけ行う
吸引し続けるとメンブレンが脱水されてしまいウェルの外側だけがリング状に発色する原因になります。吸引はウェル内の水分を除去する間だけ行い、除去後は速やかにフローバルブを操作して平圧に戻し吸引装置をはずします。
3) 気泡を除く
サンプルやバッファーをアプライしたら、ウェル内に気泡が無いことを確認します。気泡はサンプルのメンブレンへの結合を阻害します。ウェル内でピペットの吸引吐出を数回おこない気泡をとり除いてください。
4) メンブレンの下に落ちた溶液の排水をスムーズに行う
フローバルブの位置を装置本体よりも下に置くようにします。
ガスケットサポートプレート付近に溶液が残っていると、ウェル上の溶液の自然落下や吸引による空気の流れを妨げてしまいます。そのため、均一に転写されない可能性があります。
バイオドットを持ち上げて軽くたたくなどして液を落としフローバルブから排水してから、サンプルの転写や洗浄を行うようにしてください。
5) メンブレンの取り外し手順
ブロットしたメンブレンをBio-Dotから取り出す時には、洗浄作業終了後も吸引を続けながらネジを緩めサンプルテンプレートをはずします。その後吸引を止めてメンブレンをはずします。
先に吸引を止めると、廃液が逆流してしまう可能性があります。