ゲルエアードライヤーに関する質問集

質問 ID: 415

[ゲルエアードライヤー] 乾燥後にゲルが割れてしまいます。

回答

次の原因が考えられます。

1)ゲル中の成分により、乾燥中にゲルが不均一に伸縮している可能性があります。
染色後のゲルは必ず精製水により5分以上振とうし、ゲル中のバッファー成分を水へ置換してください。

2)セロファンメンブレン内に取り残された気泡により、乾燥中にゲルが不均一に伸縮している可能性があります。
セロファンメンブレンを重ね合わせる際、できるだけ気泡が入らないよう注意してください。
また気泡が入った場合には上からセロファンを軽く擦り内部に入った気泡を徹底的に取り除いてください。
 
3)使用するセロファンメンブレンが予め精製水で平衡化されていなかった。
使用する全てのセロファンメンブレンは予め十分に精製水で平衡化してから使用してください。

4)本体の設置方法が間違っている。
ゲルをボトムフレームに固定後、ゲルエアードライヤー本体に設置する時、できるだけ水平を保った状態で移動させてください。
また、複数枚のボトムフレームを用いてゲルを乾燥させる場合、本体にはボトムフレームを上の段から設置してください。
下から設置した場合、乾燥したセロファンメンブレン表面に上部から水滴が落ちてくることで、表面上のセロファンメンブレンの伸縮が乱れ、ゲル割れの原因になります。

5)ボトムフレームがひび割れている。
ボトムフレームがひび割れている場合、セロファンメンブレンの伸縮が均一に行われず、ひび割れの原因になります。
ボトムフレームにひびが無いか十分に確認し、ひびがあるフレームは新しいフレームに交換してください。

6)グラジエントゲルや%T濃度の高いゲル(15%T以上)を乾燥させている。
このようなゲルは乾燥させるのに比較的時間がかかります。
乾燥時間を短縮し、ゲルのひび割れを防ぐため、 ゲルドライングソリューション(161-0752)を用いて改善することができます。下記の使用方法に従って、ご使用ください。
I)染色が終わったゲルを過剰量の精製水に浸し10分間平衡化し、この操作を2-3回繰り返します。
これによりゲル中の溶媒を完全に精製水に置換します。
II)精製水を捨てます。
III)ゲルが浸るくらいのゲルドライングソリューションを加え、10-30分平衡化します。