サンプルの処理方法は様々ありますが、以下にその中の一例を紹介します。
1) 目的タンパク質をゲルから切り出し、1.5mlチューブに入れます。
2) ゲルが縮み透明になるまで、25mM NH4HCO3、50% CH3CNで3回程度洗い、吸引乾燥させます。
3) 0.1ugトリプシンを加え、ゲルがちょうど膨潤するぐらいの量(約5ul)の25mM NH4HCO3を加えて、ゲルを膨潤させます。37℃で8-24時間インキュベートします。
4) 50% CH3CN、5% TFAをゲル容量の2-3倍量加え、ボルテックスを10分間かけ、上清を新しいチューブに移します。これを2-3回繰り返し、上清は一つにまとめます。
5) 吸引乾燥させて5ul以下に濃縮後、50% CH3CN、5% TFAで25ulにします。
6) サンプルをMALDI-TOF MS などの質量分析によるタンパク質同定を実施します。
装置によっては抽出方法などが異なる場合があるので、装置メーカーにご確認ください。
[Flamingoゲルステイン] [Flamingoゲルステイン] 染色後のゲルから切り出したバンドを用いて、質量分析によるタンパク質同定は可能ですか? |