ミニプロティアンTetraセルに関する質問集

質問 ID: 5104

[キャスティングモジュール] ゲルを自作する際に、ガラスプレートとコームのすき間にもゲルが重合し、ウェル内部に薄膜ができてしまいました。結果的にサンプルをアプライするのに邪魔になります。

回答

原因と対策には、次のようなことが考えられます。

1)「スペーサー付プレートのスペーサー厚」と「コームの厚さ」の不一致
両者の厚さが1.5mm、1.0mm、または0.75mm同士で一致していることをご確認ください。
厚さの異なる組み合わせだと、隙間にゲルの薄膜が生じてしまいます。

2)コームの歪み
コームを実験台など平らなところに置いた時、おおきな歪みがないかご確認ください。
コームが歪むことによって一方に偏って隙間ができやすくなり、その部分に薄膜が生じることがあります。もし歪みの大きいコームがあった場合は使用をお控えください。また乾燥機で加熱すると歪みやすいので、洗浄後のコームは風乾するようにしてください。

3)APS, TEMEDの濃度が高い
濃縮ゲルを重合させる際の、APS, TEMED 量が過剰だと、重合反応が早く進み過ぎてしまうため、薄膜も生じやすくなります。
濃縮ゲル作成時の一般的な使用量としては、0.1% TEMED(ゲル溶液5mLに対してTEMED 5uL)、0.05% APS(ゲル溶液5mLに対して10% APS 25uL)となります。

4)重合反応時のモノマー溶液温度が高い
ラボ内の気温(厳密にはモノマー溶液の水温)が高いほど、重合反応は早く進み過ぎてしまうため、薄膜も生じやすくなります。20-25℃程度の空調のきいたラボでゲルを調製するようにしてください。