リボフラビン-5’-ホスフェートは、可視光線または紫外線の存在下、光還元反応によりフリーラジカルを生成します。
この性質を利用して、アクリルアミドゲルを作成する際の重合開始剤として、リボフラビン-5’-ホスフェートとTEMED、もしくはリボフラビン、過硫酸アンモニウムとTEMEDを添加して使用されます。
リボフラビン-5’-ホスフェートによる光重合反応は、TEMED/過硫酸アンモニウムを用いた化学重合反応に比べて低濃度の重合開始剤でゲルを作成できるという利点があります(~10ug/ml)。
過剰な重合開始剤はタンパク質の酸化、変性といった副反応を生じる可能性があるので、緩衝能の低いバッファーシステムを使用する等電点電気泳動用のゲル作成では、リボフラビン-5’-ホスフェートによる光重合反応を行うのが効果的です。
[モデル111ミニ IEFセル] [モデル111ミニ IEFセル] アクリルアミドが重合しません。 |