血球計算盤による細胞数の計測方法は長年に渡って、細胞生物学的な研究の重要なツールであり続けて来ましたが、操作にある程度の熟練を要し、使用者毎に結果がばらつきやすいという問題もあります。そこで近年では、手動の細胞計数より再現性がよく、短時間で結果が得られる装置として、自動セルカウンターの普及が進みました。 今回ご紹介する資料では血球計算盤と、TC20 全自動セルカウンターを用いて細胞計数を行い、結果を比較しています。TC20を用いると、血球計算盤と比べて、計数結果の使用者間でのばらつきや、細胞密度依存的なばらつきが低減することが示されています。