このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。
ケモカインはサイトカインのサブグループとして大きなファミリーを形成しており、現在までに約50のケモカイン、約20のケモカイン受容体が同定されています。ケモカインシステム全体がバランスを保っていることは、正常な生理機能の維持のために極めて重要で、このバランスの乱れはさまざまな疾患(がん、自己免疫疾患、血管疾患など)の進展に関係します。逆に言えば、このような疾患とケモカインとの関係を研究することは、ケモカインやその受容体をターゲットとした新たな薬剤・治療法の開発にもつながります。
Bio-Plex Pro Human Chemokine 40-plexパネルを用いると、がんやさまざまな炎症性疾患、感染症などに関与する40種類のケモカインを一度に網羅的に測定可能です。今回ご紹介する資料では、このChemokineパネルの基礎的な評価データと、臨床サンプルを含めた何種類かのサンプルの測定データが掲載されています。