次のようにサンプルを調製してください。
ただし、還元剤は劣化しやすいため、使用直前に混合して調製してください。
(1) 2-メルカプトエタノールの場合
サンプルと混合後の終濃度2.5% (355mM)
サンプルバッファー950ulに対して2-メルカプトエタノール50ulを添加します。
(2)DTTの場合
サンプルと混合後の終濃度 50-100mM
DTTの添加方法には特に指定はありませんが、例えば次のような調製方法が考えられます。
・DTT粉末を小分け冷凍保存
マイクロチューブにDTT粉末 31mg を小分けして、冷凍保存しておきます。
これをたくさん調製しておき、使用時に取り出して2xLaemmliサンプルバッファーを1ml入れて溶解しすれば、DTT濃度は200mMとなります。
このLaemmliサンプルバッファーをサンプルと1:1で混合すると、DTTの終濃度は100mMとなります。
余ったサンプルバッファーは廃棄します。 なお、実際に秤量したDTT量をチューブに記録しておき、その誤差分を溶解するサンプルバッファーの量で調整すると、より正確にDTT濃度をコントロールできます。
・濃いDTT溶液を調製して冷凍保存
マイクロチューブに 1M DTT 溶液を小分け分注し、冷凍保存しておきます。
これをたくさん調製しておき、使用時に取り出して2xLaemmliサンプルバッファーを1mlに対して100uLを添加すれば、DTT濃度は100mMとなります。
このLaemmliサンプルバッファーをサンプルと1:1で混合すると、DTTの終濃度は50mMとなります。
余ったサンプルバッファーは廃棄します。 溶液状態のDTTは冷凍保存することである程度は保存可能ですが、定期的には調製しなおすことをお勧めします。