このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

 ゲルろ過クロマトグラフィーは分子量の大きい順に溶出する分子ふるいとして、精製や脱塩によく使用されています。 しかし、樹脂耐圧の関係で流速が制限され、分離に時間を要します。 今回紹介するENrich?高分解能サイズ排除(ゲルろ過)カラム(SEC)は粒子径10μmの親水性硬質メタクリレートポリマーの多孔性の樹脂を使用しているため、高流速による分離が可能になりました。高流速でも分離能がよく、精製時間が15分程度で終了します(下図)。

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 ENrich SECは分画範囲5,000 - 650,000 DaのENrich SEC 650と分画範囲500 ? 70,000 DaのENrich SEC 70の2種類あります。ENrich SEC 650はモノクローナル抗体の最終精製などに有効です。一方、ENrich SEC 70は60,000 Da以下のタンパク質やペプチド精製に適しています。
 ENrich SECカラムに関する技術資料はBulletin 6395をご覧ください。この技術資料には、高結合容量を有するイオン交換樹脂ENrich QとENrich Sカラムに関するデータも掲載されています。