このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

バイオ・ラッドのZOE™(ゾイ)蛍光セルイメージャーは、デジタルカメラとタッチスクリーンインターフェースを備えた倒立型蛍光デジタル顕微鏡です。
3色LEDによる蛍光検出に加え、明視野での検出を有しながらも、コンパクトなサイズであり、シンプルで迅速かつ直感的な操作が可能なことで、日々の細胞培養のモニタリングに便利です。

既に多くの学術研究においても使用されていますが、下記のような特徴により教育現場でも活用していただけると思います。

   car-t therapy
  • タッチパネル連動ステージ:スマートフォンやタブレットのようなスワイプ操作に連動してサンプルステージが移動、ピンチ-ダブルタップ操作で拡大-拡大解除し、より直感的にご使用頂けます。
  • 10.1インチの高精細カラー液晶は多人数での同時観察にも対応できます。
  • HDMI端子搭載:外部ディスプレイ(プロジェクターやテレビ)にも表示可能。教室やホールにおけるレクチャーにも最適
  • 広いサンプルエリア:モーター駆動サンプルステージと20x対物レンズにもかかわらず、4x対物レンズ相当(0.70mm2)の広い視野がサンプル中の目的部位の探索を迅速かつ簡単にします。表示倍率最大700倍
  • 蛍光3チャンネルと明視野観察:明視野では斜光照明により位相差像のような高コントラスト観察
  • コンパクトサイズ:PC不要のオールインワンデザインで、卓上に設置可能です。(重量9kg)
  • 暗室・暗幕不要:教室の環境光下でも観察できます。
  • LED光源:使用前のウォームアップ不要。ハロゲンや水銀ランプなどのように発熱することもなく安全です。長寿命なのでランプ交換不要。
  • 自動スリープ機能:システムが一定時間で自動的にスリープしてシステムを保護します。
  • 倒立型のため、対物レンズをサンプルに衝突させる心配がありません。

今回紹介する資料では、教育現場における蛍光イメージング実習の提案をいくつか挙げています。ZOE™ 蛍光セルイメージャーギャラリーと共に参考になさってください。

   頬の細胞の核を染色し、ZOEの青蛍光チャネルで撮影

頬の内側の細胞(口腔上皮細胞)の核(Blue)を染色し、ZOEの青蛍光チャネルで撮影。明視野画像と合成

   car-t therapy

ミトコンドリア(Rad)、核(Blue)およびアクチン(Green)をそれぞれ染色した画像の合成

   トランスフェクトされたHEK 293細胞におけるEGFP(Enhanced green fluorescent protein)とRFP(Red Fluoresenct Protein)の発現

HEK 293細胞に遺伝子導入したEGFP(Enhanced green fluorescent protein)とRFP(Red Fluoresenct Protein)の発現