FMO(Fluorescence minus one)コントロールは、マルチカラーフローサイトメトリーパネルを構築する際に重要です。これらのパネルは、ゲートの設定箇所を決めるのに役立ちます。 これは、陰性集団と陽性集団を同定する場合や発現量が低い場合に特に重要です。 データを取得する際、特により明るい蛍光色素で蛍光が広がり、これは、特にコンペンセーションおよび複数のレーザー光源による励起の後に顕著です。 慎重に実験をデザインし、大きく広がって漏れ込むチャンネルを避けることは、こうした影響を減らすことに役立ちますが、それでもFMOのコントロールは重要です。
FMOコントロールは、すべての蛍光色素から1つの蛍光色素を除いて染色された実験細胞です。
FMOマトリックスの例を下の表4に示します。図22は、他のチャンネルからの蛍光の広がりがどのようにデータに影響を与え、蛍光の広がりを考慮してゲートを配置できるかを示しています。
FMOコントロールは、新しいマルチカラー実験を始めるときに、パネル内のすべての蛍光色素に対して行う必要があります。 これにより、蛍光色素を除いたチャンネルに他の蛍光色素が広がっているかどうかを評価し、それに応じてゲートを設定することができます。
Tube |
FITC |
PE |
PE-Cy5 |
PE-A750 |
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Unstained |
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FITC – FMO |
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PE - FMO |
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+ |
PE-Cy5 - FMO |
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+ |
PE-A750 - FMO |
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