このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

感度の高いゲル染色法として銀染色がありますが、銀染色をおこなったゲルからは質量分析計での解析には不向きな場合があります。また、銀染色と同等の感度をもち、かつ質量分析計での解析に適用可能なゲル染色剤としては蛍光染色剤がありますが、高価なスキャナーが必要なことや、固定・染色といった操作が煩雑で、時間がかかってしまうといった難点がありました(Table1)。

昨年、バイオラッドからこれらの難点を解決した蛍光染色剤「Oriole蛍光ゲルステイン」が販売されました。Oriole蛍光ゲルステインはSDS-PAGE後のゲルを簡単に高感度に染色できる蛍光染色剤で、プロトコールは90分間の染色ステップのみで、ゲルの固定や洗浄、脱色の操作が不要です。高価なレーザースキャナーは必要なく、GelDoc EZのようなUV励起が可能なイメージ解析装置、トランスイルミネーターで検出が可能です。

ここで紹介する技術資料(Technical note 5991)では、各種の蛍光染色剤について、二次元電気泳動後の染色と検出から質量分析による解析までのワークフローの比較を行っています。(実際の染色画像については、資料のFig.1をご参照ください。)
「Oriole蛍光ゲルステイン」は1ステップで染色を行い、そのまま質量分析で解析することが可能で、今までかかっていた手間や時間が大幅にカットできます。保存時間、ステップ数、感度、ダイナミックレンジなどにおいて今までの蛍光染色剤に比べ引けをとらず、より手軽に使うことが可能な製品です。