このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

二次元電気泳動(2D-PAGE)はプロテオミクスの中心的技術の一つと言えますが、近年では質量分析技術の進歩に伴って、網羅的な解析における2D-PAGEの役割は少なくなっているようにも見えます。しかし、酵素処理していないインタクトな状態のタンパク質を、高い分解能で分けることができるのは2D-PAGEだけであり、プロテオミクスにおいて不可欠な分析方法であることに変わりはありません。

このようなプロテオミクスの基本技術でもある2D-PAGEですが、泳動結果を見て水平方向や垂直方向にスジを引いたようなスポットとなるストリーキングに悩まされることも多いようです。バイオ・ラッドの等電点電気泳動装置プロティアン i12 IEF セルなら、12レーンの電源を独立コントロールできるので、様々な前処理方法やフォーカシングの電気条件を一度の泳動で試して、ストリーキングの改善条件を速やかに検討することができます。では、具体的にどのような条件を試せばよいのでしょうか?

そんなときには、様々なトラブル例とそのソリューションを示した2Dドクターのサイト(英語)をご覧ください。局所的な泳動の乱れ、波打ったような乱れから染色ムラまで、様々なトラブルの答えをご紹介しています。バイオ・ラッドの2Dドクターに相談すれば、きっと2D-PAGEの泳動パターンを改善するための答えが見つかることでしょう!

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