このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

1月のこのコーナーでご紹介したPrimePCR™アッセイとは、リアルタイムPCR(qPCR)用のウェット実験によるバリデーション済み(対象生物種:ヒト、マウス、ラット)のアッセイです。 PrimePCR™アッセイには、”チューブフォーマット”の製品(200、1000、2500反応分)の他に、複数のターゲットについて、96ウェルおよび384ウェルPCRプレートに分注した状態の”プレートフォーマット”のアッセイも用意しています。

プレートフォーマットのアッセイでは、次のようなカテゴリで複数のターゲットを組み合わせたものを多数ラインアップしています。

プレートに配置するターゲット遺伝子の選定にあたっては、インパクトファクターなどの算出していることでも有名なトムソン・ロイター社の情報をもとにしています。トムソン・ロイター社は学術的な情報をもとに数百ものパスウェイパネルを提供しており、そこからターゲット遺伝子の重要度をランク付けしてパネルをデザインしています。このランク付けについて詳しくはリンク先の技術情報をご参照下さい。

バイオ・ラッドのPrimePCR™ウェブサイトでは、個々の遺伝子ごとのPrimePCR™アッセイを検索して、オーダーフォーム(専用注文書)を発行することができます。 各パネルの説明ページには、ターゲット遺伝子のリストや文献情報と共に、インタラクティブなパスウェイマップも掲載していますので、関連遺伝子を探す場合にもご活用下さい。

また、興味のある遺伝子を含むPrimePCR™プレートアッセイパネルを探す場合には、PrimePCR Lookupツールをお使い下さい。複数の遺伝子を同時検索することも可能です。

パスウェイマップの例: Apoptosis and survival -TNFR1 singaling Pathway
リンク先のPrimePCRウェブサイトではインタラクティブなパスウェイマップを多数用意しています。
(疾患パネルやCollectionパネルなどパスウェイマップがないものもあります。)

プレートフォーマットのPrimePCR™アッセイは、上述のようにプレデザインされたパネルのターゲット遺伝子をご興味に応じて編集することが可能です。また、全てご自身でターゲット遺伝子を設定してカスタムパネルを作成することも可能です。

PrimePCR™のチューブフォーマット製品では、SYBR GreenアッセイやProbeアッセイ、ddPCR用アッセイがありますが、プレートフォーマット製品はqPCR用のSYBR Greenアッセイのみご用意しております。

今回の記事の関連情報
今回ご紹介した技術資料(Bulletin 6263)"PrimePCR Pathway Analysis: Pathway Curation and Real-Time PCR Panel Design Strategy"の全文はこちらからご覧いただけます。
PrimePCR™製品(製品紹介・検索方法・注文方法)については、PrimePCR™パーフェクトガイドをダウンロードしてご覧ください。
PrimePCR™アッセイの製品紹介ページ
PrimePCR™プレートアッセイのページ:疾患名やパスウェイ名から探すならこちら
PrimePCR™Lookupツール:ターゲット遺伝子からプレートアッセイやチューブアッセイを探すならこちら
PrimePCR™プレートアッセイ簡易プロトコール(日本語版)
リアルタイムPCR解析システムの製品紹介ページへのリンク