このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

診断薬や抗体医薬など様々な領域でモノクローナル抗体は幅広く使用されています。抗体精製においてProtein A/Gアフィニティークロマトグラフィーがよく利用されていますが、酸で抗体を溶出するため、抗体が凝集体を形成することがあります。凝集した抗体は、生理活性、安定性、薬物動態、免疫原性などに影響することが知られています。そのため、抗体医薬では凝集した抗体を除去する必要があります。

今回紹介する技術資料では、Protein A クロマトグラフィーでモノクローナル抗体を酸溶出させた後、一般的によく使用されているゲルろ過による精製方法の代わりに、CHTセラミックハイドロキシアパタイトXT担体(CHT XT)による凝集体除去の精製方法をご紹介します。

CHT XT担体による精製方法は効率よく凝集体の除去だけでなく、残存宿主細胞由来タンパク質(HCP)、宿主DNA、エンドトキシンも同時に除去できます。

図 CHT XTによる精製前後の凝集体の比率
表 CHT XT担体による不純物除去効果
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