このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。
細胞分裂の活発さを正確に測定することは、実験生物学の基礎のひとつであり、細胞の健康状態の評価にも不可欠です。細胞分裂を測定する際には、主に以下のような方法が用いられます。
このうち、今回ご紹介する記事ではBrdUを用いて細胞分裂の評価実験を行う方法について解説しています。
BrdUはDNAの残基のひとつであるチミジンの類似体です。チミンの5位の炭素に結合するメチル基(下図 左、青字)が、臭素(下図 右、緑字)に置換された類似体がBrdUです。
BrdUは、DNA複製の際にチミジンの代わりにDNAに取り込まれます。
DNAに取り込まれたBrdUは長期間保持されるため、細胞系統の追跡や細胞の生存率の評価などに使用されます。 取り込まれたBrdUは抗体によって検出します。バイオ・ラッドで販売中の抗BrdU抗体は、下記のリンクよりご覧いただけます。
本記事では、このようなBrdUを用いる実験について、次の各項目を解説しています。
以上、BrdUを用いる実験を計画されている皆様のご参考になれば幸いです。
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