このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

 SDS-PAGEおよびウェスタンブロットは、タンパク質を扱うほとんどの実験室での定番技術です。 近年はウェスタンブロットを化学発光で検出し、定量比較を行うことが増えています。 確かに化学発光は検出感度がよく、微量なタンパク質も検出することができます。しかし検出までに複数の反応がからむため、その定量直線性は実験系ごとに大きく異なるという問題があります。

今回ご紹介する資料(Bulletin 5792)では、いくつかの手法でサンプル濃度とシグナル強度の直線性を調査、比較しています。その結果、とくに高濃度域において化学発光のシグナルとタンパク質濃度は必ずしも相関しない場合があるという結果となりました。 ある一定以上のタンパク質濃度になると、化学発光のシグナルは濃度依存的に増えないどころか、むしろ減る場合もあります。この結果を踏まえ、化学発光において事前に定量可能範囲を調べる予備実験の大切さと、直線性に差が出る要因について考察を行っています。

ClickしてPDFを表示

図:化学発光(HRP)と蛍光検出(Qdot525)で検出した場合の定量直線性の違い
HRPでは高濃度域でシグナルが低くなっている。

今回の記事の関連情報
タンパク質電気泳動・ウェスタンブロット関連のバックナンバー

ウェスタンブロッティング関連(転写・検出)

電気泳動全般・ステインフリーゲル

その他のTechnical Brief のバックナンバー