このコーナーでは、定期的にバイオ・ラッドの新製品や技術情報のトピックをご紹介します。

バイオ医薬品(抗体製剤、ワクチンなど)の製造においては、残存する宿主細胞由来タンパク質(HCP: Host Cell Protein)をELISA法などで評価、確認する必要があります。使用する抗HCP抗体はあらかじめその反応性(反応網羅性)を評価しておく必要があり、その評価方法として二次元電気泳動/ウェスタンブロッティングが有効だと言われています(バックナンバーでご案内しています)。

今回ご紹介する技術資料では、抗HCP抗体の評価方法として、SDS-PAGE/ウェスタンブロッティング(1-Dウェスタン)と二次元電気泳動/ウェスタンブロッティング(2-Dウェスタン)の2つを比較しています。 Fig.1では、免疫期間の違う(1,9,16,37週間)抗E.coli HCP抗体を用いて、1-Dウェスタン(A)と2-Dウェスタン(B)での評価を行っています。9週間以上の免疫期間で得た抗体の反応網羅性は、1-Dウェスタンでは違いを判別しづらいのに対し、2-Dウェスタンでは認識するタンパク質数の違いを容易に見分けることができました。

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Fig.1  ウサギポリクローナル抗体のE.coli HCPに対する免疫反応の評価
1-Dウェスタンブロッティング(A)、2-Dウェスタンブロッティング(B)の結果

また、二次元電気泳動の高い分離能により、2-Dウェスタンでは抗体が認識するタンパク質のpIや分子量などの偏りも確認することができました。 これらのことから、抗HCP抗体の評価では1-Dウェスタンよりも2-Dウェスタンが有効であることが確認されました。

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